移住家族の声vol.69「どんな暮らしがしたい?」を考えさせてくれる町
移住家族の声vol.69「どんな暮らしがしたい?」を考えさせてくれる町
きっかけ
私たちは結婚を機に川崎市のマンションに住んでいましたが、妻が体調を崩して会社を退職することになり、都心部に近いエリアに住む必要がなくなりました。
しばらくして、住まいや居住エリアについて「今後どうしようか」と考えるようになり、情報収集をすることになりました。
それまで、休日に時々県西部へ電車で遊びに出かけることはありました。都心部にはない大きな山並み、広い海や田園風景が魅力的でした。そういうこともあって、県西部エリアは「住めたらいいかもなぁ」くらいにぼんやり考えていました。
そんな時、移住関連のページを探索していたら、こちらの「結婚したら二宮に住もう!」のページにたどり着きました。移り住んだ方たちのコメントを見ていくうちに、いろんな方にそれぞれのきっかけがあり、暮らし方を模索しながら二宮町に住み始めたことが感じられました。
移住された方のコメントを見ていくことで、おそらく心の中では単に「転居先を考える」というより、「どんなところでどんな暮らしをしてみたいか」と自分自身に少しずつ問いかけるような流れに変わったのかもしれません。
オンライン相談会と朝市
それと、実際に移住した方とのオンライン相談会も定期的に開催されているのを知り、相談会に妻を誘いました。お子さんと参加する方もいたり、お話してみて楽しかったのと、子育て中で大変なところ、私たちに向けて地域の住み心地や雰囲気を発信してくださっているのをみて、「何か隠れた魅力がある町なんだろうなぁ。なんか気になるなぁ」という気持ちになっていきました。妻も楽しんでいて二宮に良い印象をもってくれていました。
相談会のなかで、地域のイベントがあることを知り、早速行ってみることにしました。川崎から眠い目をこすりながら電車で移動し、ラディアン裏で開かれている朝市に向かいました。ついたころには腹ペコで朝ごはんを求めて会場内を回っていた時、私たちの顔をみて声をかけてくれた方が!なんとオンライン相談会でお話ししたご夫婦でした。
朝市に出店されていて、私たちの顔を覚えてくれていて、まさか現地で再会するとは。とても温かい気持ちになりました。朝市には次から次へとお客さんが集まっていて、すでに売り切れているブースもちらほら。ハンドメイド雑貨を販売しているお店など、妻も楽しみながら回っていました。
それからしばらくして、不動産情報サイトに気になる物件が掲載されていたのを見つけました。すぐに問い合わせましたが、すでに先約あり。それでも、他にどんな物件があるのか見てみようということになり、現在住んでいる物件へとんとん拍子に引っ越してきました。
住んでみて
これまで住んでいた地域よりも生活にメリハリがついたような気がします。夜は静かです。二宮駅に帰ってきたときは、高い建物がないせいか、落ち着いているので、ほっとした感じになります。
駅までは自転車を使うことになりしまたが、町営の駐輪場の管理人の方と毎朝挨拶を交わしながら駅に向かうのが新鮮で、ほっとする気持ちになります。帰りも「おつかれさま」「こんばんは」と挨拶して駐輪場を後にするのも何かいい感じですね。
買い物は中里エリアに行くとスーパーが集まっているので、そこでまとめて買うことが多いです。車は無いので自転車で買い出しに行っていますが、いまのところ何とかなっています。家の近所には個人商店があったりして、そこで買い物することもあります。年配の店主の方が来店したお客さんと会話をしていたり、そんな光景にほっこりすることもあります。
個人の方が営んでいるお店が点在していて、そこを開拓するのも楽しいです。そういうこともあるせいか、地域には「いとなみ」や「くらし」を感じやすい雰囲気があるように思います。
ちょっとした気持ちの変化
移住者の方が新しくお店を開いたり、何かをはじめるという話もよく聞くので、そういう話を通して「自分が興味をもったり、楽しいと思えることはなんだろう」と考えてみたりする機会も増えました。前よりも少し、前向きに過ごす時間が増えたんだろうなぁと捉えています。
自然を身近に感じるというのは私も同感です。きらめく青い海はもちろん、細い路地に入ると虫や鳥の鳴き声がよく聞こえますし、秋に入れば落ち葉のにおいが山から降りてくるのがわかります。自然の移ろいを感じ取るのが元々好きですが、より身近に感じられるようになりました。
ストレスをためやすい性格ですが、そんなところとうまくバランスをとっていけるような環境で気に入っています。
町には特色あるイベントが様々あり、私も妻も出かけるのが楽しみですし、これからもどんなことに出会えるのかドキドキしています。
Y.O
(2024-11-17)