結婚したら二宮に住もう!

移住家族の声vol.71「人生の豊かさを教えてくれた場所」

移住家族の声vol.71「人生の豊かさを教えてくれた場所」

画像の説明

もう東京での暮らしは無理かもしれない。2018年、コロナ前のことです。私は毎朝、東京都板橋区から半蔵門の会社まで、身動きも取れない満員電車に揺られていました。朝早く家を出て、夜遅く帰る。ただ寝るためだけに自宅に帰るような生活でした。

週末はどこへ行っても人だらけです。心身ともに疲弊し、結局は何もせず家で過ごし、体力を回復させる日々でした。仕事はありがたいことに忙しかったのですが、ふと立ち止まると、この生活の先に何があるのか分からなくなりました。一体、何のために生きているのでしょう。そんなことを、心の中で何度も繰り返していました。

人生をじっくりと見つめ直す余裕もないまま、ある日、冗談めかして妻に「東京から出たいね。仕事もやめて」と伝えてみました。まさか本気にするとは思っていなかったのですが、妻は「いいんじゃない?どこにしようか?」と、私が驚くほど肯定的でした。その一言が、私のぼんやりとした思いを現実へと引き寄せてくれたのです。

当時はまだリモートワークも一般的ではなかったため、移住先で仕事を探すか、東京にぎりぎり通勤できる場所に住むかの二択でした。福岡や山梨、千葉など、様々な場所を検討し、頭を悩ませた結果、私たちがたどり着いたのがこの二宮町でした。

二宮町は、私たちにとってすべてが「ちょうどいい」町です。海からも山からも近く、自然が身近にあります。日常の買い物は町の中で完結し、大きな買い物が必要なら平塚や小田原へすぐに行けます。さらに箱根や熱海といった観光地もさほど遠くありません。都会の便利さと、自然に囲まれた穏やかな暮らしが、完璧なバランスで共存しています。

東京に住んでいた頃は、隣近所でも顔は知っていても、挨拶すらせずにすれ違う毎日でした。どこか緊張し、話しかけられても何を話せばいいのか戸惑うような日常でした。でも、二宮では違います。挨拶を交わすだけで心が温かくなるような、自然な人とのつながりがあります。ここでは、変に身構えることなく、ありのままの自分でいられるのです。

仕事が行き詰まったら、海まで歩いて波を見て心を落ち着かせたり、吾妻山に登ってお弁当を食べたり。そんな時間も、私にはかけがえのないものです。

東京は欲しいものが手に入りやすく、テレビで見た人気スポットにもすぐに行けます。しかし、それは決して「満ち足りている」状態ではないことに気づきました。本当に満ち足りた豊かな状態とは、肩肘張らず、落ち着いて、自分の「したいこと」をできている状態なのだと思います。

私にとって、そんな人生の豊かさを教えてくれた場所が、この二宮という町なのです。

青木哲郎
(2025-9-21)

powered by Quick Homepage Maker 4.91
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional