結婚したら二宮に住もう!

vol.6「イノシシ」

vol.6「イノシシ」

「暑いですねぇ~。」他にあいさつのバリエーションを思いつかないくらい暑い日々が続きます。そして、つらいのは人間だけじゃなく、草や木、動物たちも同じように、苦しんでるんだろうなあって思う今日この頃です。

『西に困ったイノシシあればサトイモを分けてやり、東に泥んこ遊びをしたいウリ坊(注:子供のイノシシ)あれば、どうぞこの畑をお使いなさいと言ってやる。そんな人に私はなりたい・・』わけでは、けして、ないんだけどね。

今年も盛大にやられました。畑のサトイモとカボチャは、ほぼ全滅です。ここ数年、壊滅的被害を受けているのだから、もう止めときゃいいものを、人間というものは、倒れても倒れても立ち直ってしまう。「もしかしたら、今年は大丈夫かもしれない。」という、何の根拠もない希望的観測のもと、春になるとニコニコ種をまいて、せっせと土寄せしちゃったりするんですよね。

近所に住む畑に関わりの無い人たちは、一様に「え~、このあたりでもイノシシなんて出るんだぁ。」と言います。話の成り行き上、被害の惨状を涙ながらに語ると「え?でも柵とか対策できるんじゃない?」と言ってくださいました。その言葉に、ちょっとだけ左の眉がぴくぴくしました。
「♪わかってくれとは言わないが~(←昭和歌謡です。古いです。)」そう言いつつも共感ってもとめてしまうのですよね。

ということで。一応、語っておきます。
えーっとね、イノシシは相当な高さのハードル(柵)を軽々と飛び越えます。もしくは、もぐらのようにトンネルを掘り、柵の内外の行き来はお手のもの。おまけに、我々が廃材で作る、ちょっと弱そうな柵だったりすれば、突進して破壊するなんて、夕飯(夜行性なので・・)まえなのです。
カラスやハクビシンにやられた畑も、悲惨なものですが、イノシシの場合はその畑の変わり様に一瞬何が起きたか理解できないことがあります。今年は特に、猛暑で頭がとろけているものだから、発見時「誰かトラクターいれてくれたのかなあ」と、のんきに考えてしまいました。数秒後、なぎ倒された大量のサトイモの茎葉が散乱しているのをみて、漸くその場に崩れ落ちました。

今回は、畑の鳥獣被害レポートになっちゃいましたね。ただ、書いていて思うのは、昔ほど腹を立てない自分に気がつきます。以前だったら、「んも~!許せん!捕まえて、牡丹鍋じゃ~!!」と、しばらく暴れていました。でもね、畑をやる中で、雨とか気温とか、ままならないことに沢山遭遇する。そしてそれと折り合いをつけて、暮らしていく。それは、私をものすごく成長させてくれたのだと思っています。
ですがぁ~、この異常気象とか、鳥獣異常増加とか、手に負えないことが多すぎて・・・。
「あ~、もう、やってられんっ!」て、ならないことを祈るばかりです。
(2018-8-8)

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