結婚したら二宮に住もう!

移住家族の声vol.8「子供たちの原風景を求めて」

移住家族の声vol.8「子供たちの原風景を求めて」

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約20年住み続けた東京から、二宮町に越してきて、ぼちぼち二年になります。娘が生まれ、息子も生まれて、このまま東京でこの子達を育てていていいのだろうかと疑問を感じて、移住先を探す中で辿り着いたのが、二宮でした。

二宮を選んだのは、本当に偶然です。Google Earthで東京近郊の土地を見ていて、何となくピンときたのが二宮だったのです。里山があって、海に面していて、地名に「宮」がついている。土地の佇まいと地名から、きっと昔から神様に守られてきた土地なんだろうと思いました。それですぐに二宮を訪ねてみたら、街の空気感がとても良かった。車が入れない路地が多く、人々が急いでないので、子どもやお年寄りが過ごしやすい街に思えました。

何よりも吾妻山です。初めて二宮を訪れた日に登ってみたら、伊豆半島から三浦半島まで、相模湾が一望できて、箱根の山の向こうに富士山が見えて、北側には丹沢山系が広がっていて。本当に圧巻でした。ちょうどお祭りの日で、街中から太鼓の音が聞こえてくるのも良く、凄く伸びやかな気分になって、ああ、ここなら子ども達に原風景をつくってあげられる、と思って、引っ越しを決めました。

実際に二宮に住んでからは、小さな街ならではの良さを感じています。どこに行っても誰かしら知り合いに会うので、人間関係が広がりやすいのですが、関係が増すほど町に対する愛着も増すし、いざという時に誰かに頼れるという安心感も生まれます。

勿論、小さい町なので、選択肢は少ないです。でも、なければ、自分達で何とかすればいいじゃないかと思うようにもなりました。実際、妻は二宮で小さな鍼灸院を開業しましたが、思い切って一歩を踏み出すと、意外と何とかなるもの。そして、同じ想いや志を持った人達は自然に出会うし、仲間が増えれば、互いに助け合うようになる。二宮に来てから、自営業の方と知り合う機会が増えましたが、地域に根ざした仕事と暮しをする方々は、皆、それぞれのやり方で、それぞれに素敵な生き方をされています。そういう素敵な方々との出会いに恵まれたことがとても良かったです。

夫は、東京に通勤していますが、消防団に入ったので、やはり自営業の方々と知り合う機会が増えました。消防団には、地域に根ざした仕事と暮しをし、親子何代にもわたって街を支えてきた方々が多くいます。そういう方々の街を支える思い、努力、生き様には、とても多くを学ばせてもらっています。

小二の長女は、ようやくこちらの暮しに慣れて来た様子。二宮をどう思うか聞いたら、「家が少ないことと、お山が近いところがいい」と言います。
彼女は、こちらに来てから、森や田んぼでの遊びを覚え、生き物に目覚め、海で泳ぎ、登山をするようになりました。丹沢にも箱根にも伊豆にも近いので、いつでも本格的な自然に触れられるのが何よりの魅力です。

三歳になったばかりの長男は、園庭に気持ちの良い松林がある、海沿いの幼稚園に通っています。広々とした松林は、やんちゃな彼のあり余る体力を受け止めるのにぴったりです。

縁もゆかりもない私達のような余所者でも受け入れてくれるのが、二宮の良さです。子育てのために来た二宮ですが、地域と深く関わるようになって、地域もまた人が守り育てるもの、と知りました。これからも、この街で子どもを育てつつ、この街のためにできることを少しずつしていきたいと思っています。

井上 岳一、真智子

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