結婚したら二宮に住もう!

にのみや どろんこLife

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蔵門の「にのみや どろんこLife2」

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「農ある暮らし」をライフワークにされている蔵門さんに、2016年4月から1年間にわたってコラムをお願いしてきました。
その後しばらくお休みされていたのですが、1年ぶりに再開していただくことになりました。蔵門さん、ありがとうございます!!
楽しみにしていたみなさん、お待たせしました~。(2018年3月)

vol.10「三月のホタル」

ホタルってさぁ、点滅するときにシンクロするでしょ。なんだか、あれいいなあ~と思うんだよね。
娑婆(羽化した後ってことね!)での短い命を生ききるのに、互いを確かめ合っているみたいで。なんていうか、そういう気持ちで今日はこれを書いています。

 3月11日の夜にちょっとだけ部屋の明かりを消そうと思うんだ。もちろん自分の気持ちのためだけにやるんだけど、同じ空の下で、誰かがシンクロしてくれたら、なんとなく心があったかくなる。もしよかったら、一緒にホタルど~すか?

 夜の8時にチカッチカッと部屋の灯りを点滅してみようかと。別に衛星から検知しているわけでもないので、あくまでも気持ちの問題。テレパシーの送受信実験も兼ねています。それ以外は、やりたい人が納得いくまで、ライトダウンすればそれもまたよし。

 「どろんこライフだぁ~!」なんて言いながら、野山をかけまわっていられるのはね、今、自分の周りにある全ての自然のおかげ。守りたいなあ~って思うけど、怒りを口にしたり、無力感を悲しみ嘆くよりは、とりあえず自分のやり方で気持ちを伝えます。そばにいる人の背中を、つんつんとつついて、「三月のホタル、どーすか?」。そんなもんです。

 そうそう、石垣島では3月からホタルが飛ぶらしいっす。石垣島とも、交信できるチャンス。お見逃しなく~。沖縄にもこの気持ち、届きますように。
(2019-3-4)

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vol.9「休眠期」

 冬枯れの畑で鋏を鳴らしていると、その音に誘われてやってきたモズが梅の枝先で尾をくるくると回しています。猫なら、「ムキ~っ!」と飛びつきたくなるような、その挑発的な仕草を視界の端に捕らえながら黙々と一人、作業を続けます。

 毎年、畑仕事はキウイの剪定からスタート。キウイの木が眠っているうちに、気づかれないように大胆に枝を切り詰める作業は、寒風吹きすさぶ今が旬。2月後半にもなると、木は一気に水を吸い上げ始めて、芽吹きの準備を始めます。そんな時に、枝を切ろうものなら、切り口からポタポタと水が流れ出て止まらなくなり、切った張本人はオロオロするばかり。というわけで、まさに、「春の足音に追い立てられるように・・」です。

「真冬にしっかり休眠しないと、立派な新芽をだせないぞ」これ蔵門の持論。植木のことかと思いきや、実はこれ自分自身のことなんですね。毎年、春になるとおちおち寝ていられなくなり、夏以降一気に加速、冬にはランナーズハイ状態で倒れこむ状態で年越しを迎えます。だからせめて1、2月は、布団にくるまって冬眠していたい。やがてくるハイテンションに向けて息を殺してパワー充電につとめたい。仏頂面で部屋のすみで膝を抱えていたい。それが無理ならせめてせめて立ち止まって自分と向き合っていたい。ということで、意識的に休眠に努めようとするのですが、ままならないのが世の常、人の常。半分眠たい目をこすりながら出かけて行ってはシドロモドロに会話をして帰ってくる今日この頃。
ただ一つ例外があるとしたら、植木に対してだけは、真摯な態度で臨んでいます。

 鳴らしている鋏の音は決して「チョッキン、チョッキン、チョッキンなぁ~。」などという、床屋さんの音色ではなく「チョッキン・・・チョッキン・・・。」
この「・・・」の所で、いろんなことを考えています。「この枝とこの枝を切り替えて」みたいにキウイのことを思っているつもりが、気がつけば「スパッ」と切れた軽い衝撃で、頭の中のぐちゃぐちゃしたものが、脈略もなく吹き出してくる。もや~としたものが突然ストンと腑に落ちる。あるいは、脳内で勝手に分別・整理整頓・断舎利が進んでいく。もはや、この作業は自分と向き合う時間として欠かせないものなのかもしれません。花が咲いて実をつけてその実をいただく。たぶん私は、それ以上のものもキウイの木からもらっているようです。

もう少ししたら、枝のあちこちに、モフモフの新芽が顔を見せはじめます。もうその頃は、自分の身も心もソワソワして、落ち着かなくなってくる。だから、その前に・・、これを書き上げてっと・・。
(2019-2-15)

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サクラの枝にモズの図


vol.8「ひっかかっているもの」

 先日、畑の仲間に島唐辛子をわけてもらう。二人で「ひとーつ、ふたーつ」と、その実を摘んで、10個数えたところで顔を見合わせ小さくうなずく。大事に持ち帰って、数えてみたら、どうしたことか9個になっている。失くしてしまった1個の行方が心残りだが、気を取り直して、沖縄の調味料コーレーグースを仕込むことにする。酢に唐辛子を漬け込んだだけのシンプルな調味料ゆえ、それに使われるビンは重要なアイテムだ。ビジュアル的にも、機能的にも納得のいく物でなくてはならない。実のところ、唐辛子を摘みながら「そうそう、あれあれ」と、その選定はすでに済んでいた。
 知人にサルナシ酒用のサルナシを大量にあげたお礼にもらった、ゴマふりかけのビン。まさに理想にぴったりだ。まだ3分の1くらい残っている、そのゴマを小さなタッパに移してみると、なにやらビンの口に白い錠剤のようなものが半身をビンの外に出しながら引っかかっている。乾燥剤だ。道具を使う猿となんら変わらない絵になることは承知で、近くにあった箸でつまみだそうとするが、その錠剤の引きこもりをやめさせるには私の箸力不足だった。「ううむ、くやしい。残すは、水攻めか~。」というところで、今これを書いている。

 そうそう、ひっかかりと言えば、唐辛子を持ち帰った日の前日、ものすごくショッキングでホラーなひっかかりに遭遇している。こども農園の参加者(私はサポーターという名のおまけ)と、ぞろぞろ歩いている時のこと。果樹園のまわりの細かい目のネットに、多数の(点々どころではない)ハエやハチが突き刺さって干からびているのを誰かが見つけて教えてくれた。おそらく異常気象とかと関連づけるとなんらかの仮説が立てられそうだが、紙面にも限りがあるので、ひとまず「うわ~、びっくり!」で手を打つことにする。
 見ていた大人の一人が言った。「こいつら、みんな胴の同じところで、ひっかかっているんだよね~。」確かにメタボでなければ、と我が身を呪った個体もいただろう。ムネンだったろうなあ。

 2日間続けて、ひっかかりに関わる現象を目の当たりにした。これは決して偶然ではない。かくいう私は、「この原稿、しばらく書いてないなあ」と頭に引っかかっていたのだ。当初、狂い咲きや狂い芽吹きがあまりに目について心を痛めていたので、『異常暖秋冬による植物の受難』に関して、書き出していたのだが、思いのほかペンがすすまず、おおいに引っかかっていたのだ。これで、ようやく一つの引っかかりは、解消する。あー、すっきりしたあ。
(2018-12-13)

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レモン酒もレモンはひっかかってでてこない。


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vol.7「どろんこLifeの始まり」

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vol.6「イノシシ」

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vol.5「きゅうり」

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vol.4「わかりやすい顔」

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vol.3「畑に向かう理由」

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vol.2「“こぶし”とり」

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vol.1「再びペンをとる」

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vol.15「さくら暦」

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vol.14 「味噌の仕込み」

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vol.13「佐島のわかめ」

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番外編「パッションフルーツ その後」

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vol.12 「ウコンのほりあげ」

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vol.11 「パッションフルーツ」

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vol.10 「田園の食卓」

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vol.9 「野菜の癒し成分」

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vol.8 「三大輪切王の季節」

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vol.7「とうもろこし競争」

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vol.6 「パンダなひとたち」

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vol.5 「ジャガイモ収穫いとたのし」

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vol.4 「ピヨピヨ」

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vol.3 「玉ねぎの季節」

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vol.2 「畑人(はたけびと)、走る!」

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vol.1 「タケノコ!ごろりん」

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蔵門のブログ http://scn-net.easymyweb.jp/member/kuramon/

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