結婚したら二宮に住もう!

にのみや どろんこLife

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蔵門の「にのみや どろんこLife2」

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「農ある暮らし」をライフワークにされている蔵門さんに、2016年4月から1年間にわたってコラムをお願いしてきました。
その後しばらくお休みされていたのですが、1年ぶりに再開していただくことになりました。蔵門さん、ありがとうございます!!
楽しみにしていたみなさん、お待たせしました~。(2018年3月)

vol.14「嵐の前の、春の日に」

 ポッカポカ陽気のこんな日に、白昼堂々(ていうか、コソコソ)窓のない密室でこれを書いています。壁に電話はありますが、外線とはつながりません。携帯は電源を切りました。店員も、ズカズカ部屋には入ってきません。ほぼドリンクバー代をチャランチャランと払うだけで、半日居られます。
 野生児クラモンがなぜそんな所に?とお思いでしょう。そうここは何を隠そう、カラオケBOXの一室なのですね。
 あれ、こんな天気のいい日に軽トラ出動してないけど、どうしたの?という、近くのおばさんの攻撃(失礼!)を逃れ、オイデオイデする吾妻山の山なみも視界から遮断し、家の中にある各種誘惑を断ち切るのに、この自発的(に限ります!)缶詰状態は時に大いなる効力を発揮します。
 紙と鉛筆とお菓子を鞄に詰め込み、今日こそは仕上げなければと思っている、お客様の植栽プランの資料を抱え、シェアオフィスに籠ります。あ、時々ですが、せっかくなのでマイクも握ります。
 
 いやあ、新型ウイルス怖いですね。本当はもっと、ほわわんとした内容をぼちぼちと書こうと思っていたのですが、世俗感の欠如甚だしいものになりそうで、やはり現実を直視することに致しました。
 私がここで書くまでもなく、物の供給・流通が滞り、もう既に各方面で問題が出はじめているし、ウイルスの身近な流行も、時間の問題。まさに非常事態ですね。嵐はもうそこまでやってきています。
はじめに書いておきますが、これはあくまでも買い占めを煽るものではなく、買い置きの話です。

 3.11直後にお米やらトイレットペーパーが買えなかったことを、時々思い出します。日常あまり買い置きの習慣がなく、冷蔵庫内は「すっきり見やすく!」をモットーにしている私は、あの時スーパーで呆然と立ち尽くしてしまいました。その反省もあって、数週間でも自宅にこもる生活を余儀なくされた時に、心穏やかに日々を送るために何が必要か、私なりに考えてみました。そう、まずは、トイレットペーパー!いや、いや、ボケている場合ではなく、穀物ですね。少しではありますが、お米とビール(麦!)を買い置きました。精神的にかなり落ち着きます。で、次はというと、副菜。野菜を自給しているものの余裕の笑みが「ふふふ」とこぼれます。昨年は、いろいろ言い訳もありますが失敗して思うような収穫が得られなかった上に、イノシシの被害が重なり、とても自慢できる状態ではありませんが、それでも何週間分の野菜は十分賄えます。自家製保存食(冷凍、乾物、ジャム等)を合わせれば、それなりに豊かな暮らしを続けられます。おまけに山へ行けば山菜がある。野に行けば野草もある。(厳密には、自宅から出歩いてしまいますが、話の勢いです。ご容赦ください。)
 だからといって、「来るなら来い!コロナウイルス!」という気持ちには決してなりませんが、動揺しないだけの強さにはなる。少しでも多くの人が、その強さを持っていれば、社会的パニックは減らせると思うんですよね。この先の嵐の大きさは、私には予想できませんが、笑いを織り交ぜながらこの程度の話が続けられる未来が続くことを祈るばかりです。
 
そうそう、買い置きをしなければいけないものを忘れていました。チョコレート!これは畑では作れませんし、欠乏すると、精神的に危険な状態になります。う~ん、そう考えると、コーヒー、お前もか。
たいへん、たいへん、買っとかなくちゃ、です。
(2020-2-17)

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vol.13「風邪っぴき」

 吾妻山の紅葉が、ホラホラホラと私を誘っています。
 雲一つない青空が「おーい、何やっとんねん。」私に声をかけています。
 
 こんな絵にかいたような秋の日に、鼻をかみかみ、これを書くクラモンのなんとみすぼらしいことか。それも平日の真っ昼間、ちゃんちゃんこを羽織っての図です。
 こういう状況は案外、珍しいことではなくて、強靭な身体保持者に見せかけていますが、意外や意外、心身ともにナイーブにできているんですね、ワタクシ。こうした状況に陥るのは、決まってこの時期。公私ともに最高に忙しく、外せない予定がスケジュール帳に並びます。風邪気味でも無茶を続け、結果、寝込むことになり、外せない予定を外してしまう最悪のパターン。そうそう、昨日の午後も何週間も前から楽しみにしていた集まりにフラフラで行けず、家でメソメソ日本酒をなめていました。(体が温まるというので、仕方なく・・。)

 ということで、「風邪をひいて、今これを書いています。」という16文字ですむ内容を存分に膨らませて前段を埋めてみました。

 『どろんこLife』のネタもきれてきたんじゃない?皆さんから存続を危ぶむ声が多数(あ、うそです、一人です)聞かれます。とんでもない、もうとっくにきれています。どろんこな暮らしを始めた頃はすべてが驚きと発見で満ち溢れておりました。おそらく、毎日2ネタくらいは書けたに違いありません。が、どうでしょう、こんな生活を20年近く続けていると、驚いてもすぐに立ち直る。発見してもスグに忘れる。まず、よっぽどのことがないと、驚かない!これではネタにはなりません。
 更に困ったことに、最近このコラムを書く上での、密かな楽しみは、サイト管理者Tさんの意表をつくこと。という、しょーもない点に絞られてきているようです。できることなら、Tさんの「え?」という反応でお墨付きをいただきたい。
 前回のコラムで、更新のない空白の3か月、何も言わずにそっとしておいてくれたことを書きました。その効き目、空しく10月のとある快晴の空の下、Tさんが私に言いました。「今回は台風ネタかな?稲作ネタも楽しみだなあ~。」ああ、Tさん、それを言っちゃあ、おしまいヨ。もうこのネタ、書けないじゃん。

 ということで、「ネタがないことを開き直って、これを書いています。」という22文字をそれなりに肉付けして後半は乗り切りました。

 簡潔に言ってしまえば38文字で伝わる内容に、忙しい皆さんをお付き合いさせてしまい、胸が締め付けられる思いでいっぱいです。どうか、風邪っぴきのたわごとと、お許しくださいまし。
そして、終わりに1フレーズ。
「♪今度はいつと言えません~」(山口百恵さん:さよならの向う側 より)
(2019-11-20)

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vol.12「恩返し」

 お久しぶりですっ。蔵門です。
 どれだけ長い間サボっても、サイト管理者のTさんは「どろんこ」の“ど”の字も出さず、そっと放置しておいてくださいます。だから(というのも、変ですが・・)気のすむまで、どっぷりとサボりにサボった数ヶ月。セミの大合唱の音に「あらあら、たいへん、もう8月じゃな~い?」と、待ち合わせに5分遅刻しちゃって、ちょっと小走りのフリをするくらいのさりげなさで戻ってまいりました。
                     ★
 そう、それは熱帯夜続く8月の寝苦しい夜。ようやくウトウトした私は、トントンと玄関のドアをたたく音で目が覚めました。「こんな夜中に、どなた~?」訪問者を確認するインターホンのない、いまどき珍しい我が家のドアを開けてびっくり。なんとそこには、人間大の巨大カブトムシが立っているではありませんか。あの堅いカブトのマスクの下に微笑をたたえているとはなかなか想像しにくいですが、手に持った菓子折りをそっと私に差し出して、丁寧にカブトをさげて、お辞儀をしているようです。
                     ☆
 畑の隅に堆肥を積んだ山があってね。それを使おうと初冬のある日スコップをブスっとさして山を崩したら、見たことの無いくらいの大きい幼虫がコロンと出てまいりました。更に崩すとコロンコロン、もひとつ崩すとコロンコロンコロン。明らかにカナブンではない大きさの幼虫が30程、目の前にほじくり出されてしまいました。
 おそらくこれが世に言うカブトムシの幼虫。このまま放置しておけばイノシシがもうダッシュで食べに来ること間違いなし。イノシシに食べられるくらいならと、畑に使うはずだった堆肥と共に自宅に連れ帰ることにしました。         
                     ☆☆
 決して、短くないこれまでの人生でカブトムシを飼ったことはありません。私も一応、女子の端くれ、カブト・クワガタよりもはるかに、モフモフしたものが好きっ。(あ、カエル・カッパ系は別枠で大好きです。)百歩譲っても、かわいいとは言いがたいその小さき生き物たちを、わずかばかりの好奇心と、袖振り合うも多生の縁的使命感で、半年以上お世話して参りました。
 温度・湿度管理、脱皮後はエサやり、ケンカ仲裁、仲人・・。それはそれは、試練の連続。そして待ちに待った7月末。ほぼ全員の脱皮を見届けて、子どものイベントに15匹寄付、残りは山へ帰してやりました。
                     ★★
 菓子を手渡して用の済んだ巨大カブトムシは、3歩退いてからくるりと背を向け、山の方向へ飛び去って行きました。ずっしり重い菓子折りの中身は、高級昆虫ゼリー詰め合わせ。「来年も、よろしくね」たどたどしい文字が添えられておりました。来年は、たくさん買ってしまった昆虫ケースの住人は、絶対にスズムシ!と決めていた私は、一瞬、心がチクリとしましたが「この昆虫ゼリー、スズムシにも使えるかなあ~」すっかり巨大カブトムシの恩返しの事は忘れて、来年のスズムシ飼育計画に胸躍らせて床に戻るのでした。
(2019-8-14)

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バックナンバーはこちらからお読みいただけます

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vol.11「実験!自然農法」

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vol.10「三月のホタル」

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vol.9「休眠期」

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vol.8「ひっかかっているもの」

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vol.7「どろんこLifeの始まり」

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vol.6「イノシシ」

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vol.5「きゅうり」

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vol.4「わかりやすい顔」

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vol.3「畑に向かう理由」

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vol.2「“こぶし”とり」

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vol.1「再びペンをとる」

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vol.15「さくら暦」

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vol.14 「味噌の仕込み」

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vol.13「佐島のわかめ」

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番外編「パッションフルーツ その後」

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vol.12 「ウコンのほりあげ」

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vol.11 「パッションフルーツ」

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vol.10 「田園の食卓」

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vol.9 「野菜の癒し成分」

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vol.8 「三大輪切王の季節」

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vol.7「とうもろこし競争」

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vol.6 「パンダなひとたち」

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vol.5 「ジャガイモ収穫いとたのし」

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vol.4 「ピヨピヨ」

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vol.3 「玉ねぎの季節」

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vol.2 「畑人(はたけびと)、走る!」

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vol.1 「タケノコ!ごろりん」

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蔵門のブログ http://scn-net.easymyweb.jp/member/kuramon/

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