結婚したら二宮に住もう!

にのみや どろんこLife

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蔵門の「にのみや どろんこLife2」

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「農ある暮らし」をライフワークにされている蔵門さんに、2016年4月から1年間にわたってコラムをお願いしてきました。
その後しばらくお休みされていたのですが、1年ぶりに再開していただくことになりました。蔵門さん、ありがとうございます!!
楽しみにしていたみなさん、お待たせしました~。(2018年3月)

vol.8「ひっかかっているもの」

 先日、畑の仲間に島唐辛子をわけてもらう。二人で「ひとーつ、ふたーつ」と、その実を摘んで、10個数えたところで顔を見合わせ小さくうなずく。大事に持ち帰って、数えてみたら、どうしたことか9個になっている。失くしてしまった1個の行方が心残りだが、気を取り直して、沖縄の調味料コーレーグースを仕込むことにする。酢に唐辛子を漬け込んだだけのシンプルな調味料ゆえ、それに使われるビンは重要なアイテムだ。ビジュアル的にも、機能的にも納得のいく物でなくてはならない。実のところ、唐辛子を摘みながら「そうそう、あれあれ」と、その選定はすでに済んでいた。
 知人にサルナシ酒用のサルナシを大量にあげたお礼にもらった、ゴマふりかけのビン。まさに理想にぴったりだ。まだ3分の1くらい残っている、そのゴマを小さなタッパに移してみると、なにやらビンの口に白い錠剤のようなものが半身をビンの外に出しながら引っかかっている。乾燥剤だ。道具を使う猿となんら変わらない絵になることは承知で、近くにあった箸でつまみだそうとするが、その錠剤の引きこもりをやめさせるには私の箸力不足だった。「ううむ、くやしい。残すは、水攻めか~。」というところで、今これを書いている。

 そうそう、ひっかかりと言えば、唐辛子を持ち帰った日の前日、ものすごくショッキングでホラーなひっかかりに遭遇している。こども農園の参加者(私はサポーターという名のおまけ)と、ぞろぞろ歩いている時のこと。果樹園のまわりの細かい目のネットに、多数の(点々どころではない)ハエやハチが突き刺さって干からびているのを誰かが見つけて教えてくれた。おそらく異常気象とかと関連づけるとなんらかの仮説が立てられそうだが、紙面にも限りがあるので、ひとまず「うわ~、びっくり!」で手を打つことにする。
 見ていた大人の一人が言った。「こいつら、みんな胴の同じところで、ひっかかっているんだよね~。」確かにメタボでなければ、と我が身を呪った個体もいただろう。ムネンだったろうなあ。

 2日間続けて、ひっかかりに関わる現象を目の当たりにした。これは決して偶然ではない。かくいう私は、「この原稿、しばらく書いてないなあ」と頭に引っかかっていたのだ。当初、狂い咲きや狂い芽吹きがあまりに目について心を痛めていたので、『異常暖秋冬による植物の受難』に関して、書き出していたのだが、思いのほかペンがすすまず、おおいに引っかかっていたのだ。これで、ようやく一つの引っかかりは、解消する。あー、すっきりしたあ。
(2018-12-13)

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レモン酒もレモンはひっかかってでてこない。


vol.7「どろんこLifeの始まり」

 北信州の人里離れた温泉宿。窓の外の紅葉を、チラチラと横目で見ながら、手元に視線を戻してはため息をつく浴衣の女。「いかん。全く、書け~ん!」

 だいたいタイトルが「どろんこLife」。酷暑にのた打ち回り、夏風邪をこじらせ、夏山登山を断念したこの私が、どろんこで野山を駆け回るLifeが書けるかぁ~。(すみません。誰も書けと言ってるわけでは、ないんだけどね。)とどめに「夏はダメだったけど、じゃあ今年は、秋山は大物狙うからね~!」といきまいた舌の根も乾かぬうちに、「あれ、何、そこ、温泉宿?」という状況です。

 20代から、登山と渓流釣りで横浜と長野を往復する日々。それならばいっそ移住してしまえば交通費も浮くに違いない。「長野で田舎暮らしするぞ~!」の予定でした。が、しかし、これでもそこそこの都会育ち。まずは予備体験として「“ぷち田舎暮らし”から始めよう!」と、湘南の西の果てに移り住んだのが、どろんこLifeの始まりでした。あれから20年。まさか、町の今後のことを、道端で立ち話をするまでどっぷりと、にのみや町民になろうとは想像もしませんでした。

 今でも年に何度かは大好きな長野に足を運びます。ただ、気候も人間もぬくぬくとした、今の生活から足を洗うには、ちょっと勇気いるなあと感じる今日コノゴロ。風や光や空気が、もうすでに体と一体化しているようなんですね。

 温泉宿で、ないネタをしぼってから、実はすでに数週間経っています。もうすでに、気力体力は回復し、夏に空けた穴埋めに疾走する毎日。畑では山のようなサルナシ(別名コクワ。キウイフルーツの原種)の実を収穫して、近所に配る、その実で果実酒を大量に仕込む、これまた山のようなサツマイモを収穫して貯蔵場所確保に四苦八苦する、タマネギのための土作りが「うきゃあ~、間に合わないっ。」と叫びながら駈けずりまわる。いつだって気がつくとブレーキが壊れた機関車のように走りすぎてしまいます。だから、ブレーキの修理に、「ときどき長野に向かう」。そのバランスがちょうどいいみたいです。
 今回は「どろんこLifeの始まり」のお話でお茶を濁させていただきました~。ふう~。
(2018-11-1)

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vol.6「イノシシ」

「暑いですねぇ~。」他にあいさつのバリエーションを思いつかないくらい暑い日々が続きます。そして、つらいのは人間だけじゃなく、草や木、動物たちも同じように、苦しんでるんだろうなあって思う今日この頃です。

『西に困ったイノシシあればサトイモを分けてやり、東に泥んこ遊びをしたいウリ坊(注:子供のイノシシ)あれば、どうぞこの畑をお使いなさいと言ってやる。そんな人に私はなりたい・・』わけでは、けして、ないんだけどね。

今年も盛大にやられました。畑のサトイモとカボチャは、ほぼ全滅です。ここ数年、壊滅的被害を受けているのだから、もう止めときゃいいものを、人間というものは、倒れても倒れても立ち直ってしまう。「もしかしたら、今年は大丈夫かもしれない。」という、何の根拠もない希望的観測のもと、春になるとニコニコ種をまいて、せっせと土寄せしちゃったりするんですよね。

近所に住む畑に関わりの無い人たちは、一様に「え~、このあたりでもイノシシなんて出るんだぁ。」と言います。話の成り行き上、被害の惨状を涙ながらに語ると「え?でも柵とか対策できるんじゃない?」と言ってくださいました。その言葉に、ちょっとだけ左の眉がぴくぴくしました。
「♪わかってくれとは言わないが~(←昭和歌謡です。古いです。)」そう言いつつも共感ってもとめてしまうのですよね。

ということで。一応、語っておきます。
えーっとね、イノシシは相当な高さのハードル(柵)を軽々と飛び越えます。もしくは、もぐらのようにトンネルを掘り、柵の内外の行き来はお手のもの。おまけに、我々が廃材で作る、ちょっと弱そうな柵だったりすれば、突進して破壊するなんて、夕飯(夜行性なので・・)まえなのです。
カラスやハクビシンにやられた畑も、悲惨なものですが、イノシシの場合はその畑の変わり様に一瞬何が起きたか理解できないことがあります。今年は特に、猛暑で頭がとろけているものだから、発見時「誰かトラクターいれてくれたのかなあ」と、のんきに考えてしまいました。数秒後、なぎ倒された大量のサトイモの茎葉が散乱しているのをみて、漸くその場に崩れ落ちました。

今回は、畑の鳥獣被害レポートになっちゃいましたね。ただ、書いていて思うのは、昔ほど腹を立てない自分に気がつきます。以前だったら、「んも~!許せん!捕まえて、牡丹鍋じゃ~!!」と、しばらく暴れていました。でもね、畑をやる中で、雨とか気温とか、ままならないことに沢山遭遇する。そしてそれと折り合いをつけて、暮らしていく。それは、私をものすごく成長させてくれたのだと思っています。
ですがぁ~、この異常気象とか、鳥獣異常増加とか、手に負えないことが多すぎて・・・。
「あ~、もう、やってられんっ!」て、ならないことを祈るばかりです。
(2018-8-8)

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vol.5「きゅうり」

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vol.4「わかりやすい顔」

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vol.3「畑に向かう理由」

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vol.2「“こぶし”とり」

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vol.1「再びペンをとる」

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vol.15「さくら暦」

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vol.14 「味噌の仕込み」

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vol.13「佐島のわかめ」

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番外編「パッションフルーツ その後」

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vol.12 「ウコンのほりあげ」

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vol.11 「パッションフルーツ」

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vol.10 「田園の食卓」

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vol.9 「野菜の癒し成分」

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vol.8 「三大輪切王の季節」

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vol.7「とうもろこし競争」

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vol.6 「パンダなひとたち」

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vol.5 「ジャガイモ収穫いとたのし」

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vol.4 「ピヨピヨ」

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vol.3 「玉ねぎの季節」

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vol.2 「畑人(はたけびと)、走る!」

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vol.1 「タケノコ!ごろりん」

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蔵門のブログ http://scn-net.easymyweb.jp/member/kuramon/

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