vol.10 「田園の食卓」
vol.10 「田園の食卓」
突然ですが、私はあまり本を買いません。珍しく、本屋さんで気に入った本を衝動買いしても、買ったこと自体に満足してしまい、読まずに部屋の隅に積まれているなんてこともよくある話。たぶん私は1冊の気に入った本を、擦り切れるまで読んで幸せなタイプ、と自分で分析してみました。
で、その擦り切れた本の中の1冊が「田園の食卓(アリスファームのレシピから)」。その本の裏には1995年発行とあるから、20年近く愛読書であり続けている事実に、我ながらびっくりです。他のライフスタイルに対する自分の探究心の欠如を棚上げして、あえて言います。「すごっ!理想のライフスタイル、20年ぶれていないじゃん!わたし・・・。」
その本の中には、野菜やハーブ、小麦、果物を作る、加工する、保存する。牛を飼ってバターやチーズを作る、鶏を飼って卵を料理する。そして、カントリーダイアリーと称して、四季が与えてくれる自然の恵み、それをきちんと受け止めて生きるくらしぶり・・・等々、盛り込まれています。
ブレている、はずがありません。いま、久しぶりにパラパラめくっても、わくわくが止まらない状態になって、これを書くのを放り出して、読み出したい衝動に駆られるのですから・・。
私は、いけないと思いつつも、未熟さゆえに、つい「忙しい忙しい」という言葉を使ってしまいます。(忙しい=心をなくす、と書くと知ってから、気をつけてはいるのですが・・。)実際、野菜・果物を栽培して加工保存、春に山菜、秋に山のめぐみをとりに行ったりするだけでも、時間はいくらあっても足りない気がします。最悪のときは、時間に追われてしまう。完全に本末転倒ですね。
「自然の中で楽しみながら毎日の営みを続けていく。」流されそうなときは、時々立ち止まって、「田園の食卓」のページをめくっています。(2016-10-30)
《写真》畑の隅に植えたサルナシ(キウイの原種)が大豊作でした。生食しきれない分はサルナシ酒へ。(その気品のある芳香ゆえに、我が家では果実酒の女王と呼んでいます)
蔵門のこと
あ、こいつ、ネタがなくて、本の紹介でお茶ニゴシテル?そうお思いのアナタ。図星です。「どこが、どろんこLifeやねん。」誰かの呟きが聞こえるようです。おそらく、どろんこLife1,2年生の頃はネタの宝庫でした。いかんせん、15年以上こんな暮らしをしていると、当たり前の暮らしになりすぎて、見逃してしまう部分も多いのかもしれませんね。それでもざっくり思い出すと、10月は、栗の収穫と加工、秋みょうがや新しょうがの甘酢漬け、山でむかご芋とり、さるなし収穫とさるなし酒つくり・・。ごろごろとネタはでてきました。されはまた、後の話ということで・・。