結婚したら二宮に住もう!

vol.14 「味噌の仕込み」

vol.14 「味噌の仕込み」

♪もしも~、私が家を建てたなら・・
もういちど家を建てる機会があるとしたら、「今度はもっと自力で建てるぞお!」そんな密かな、かつ壮大な夢をあたためています。基礎と棟上はプロにお願いするとして、床を張ったり壁を塗ったり、秘密の隠れ部屋を作ったり。一応、わたしも、DIY女子のはしくれ!「せっかく好きなことを思う存分にできる家作りを、人に任せるなんてもったいないなあ。」今のわが家を建てる時に、ふつふつと想いを募らせておりました。

いきなり家の話?驚かせてすみません。今回こそ味噌作りを書こうと思っていて、ふと頭をよぎった方から書き始めてしまいました。
味噌作りもね、実はそれと一緒の感覚なんだよなあ。「人に任せるなんてもったいない!」
ちょっとこだわった味噌でも、ネットやスーパーで、一瞬で買えちゃう時代。それでも、毎年この時期になると、「あ、そろそろ、味噌を仕込まなくっちゃ。」と、慌てて材料を揃えます。大豆を洗って水につけて一昼夜。ことこと煮て8時間。そのあと、ひたすら大豆をつぶすという気の長い作業。ここまでは忍耐の世界ですが、ここからが面白い!塩きりこうじと混ぜてみそ玉にして、そのみそ玉を「おりゃあ~!」と容器の中に投げ入れるクライマックス!この快感!もう、これは他人には譲れないでしょう。「何が悲しくて、お金を払って、完成品の味噌を買わなきゃならんのか~!」テンションマックスの時は、そこまで言ってしまいます。(実際は、片付けの時なんか、「大変だあ、もう今年でやめよう!」とこぼすことも多々ありますが・・。)
そしてそして、付け足しのようですが、出来上がった味噌が、これまたおいしい!あ、ちなみに大豆も米こうじも、もちろん塩も自前ではありません。知り合いの農家さんに分けてもらっています。スパイスは愛情と私の手のひらにしみこんだどろんこの味!?石鹸で洗っても落ちないで、ここぞと言うとき、いい味を出すんですよねえ。

「自給自足」とか、そんな大それたことではなくて、我々のようなどろんこ人種は面白いことに貪欲なだけかもしれません。面白がる心を研ぎ澄ましていると、あら不思議、なんでも楽しめちゃう。そんな当たり前のことを、この町の自然と人が教えてくれました。
(2017-3-6)

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蔵門のこと

私にとって「二月」の響きと「三月」の響きは、大きく違います。ああ、もう少し二月でいてくれたらなあと心から祈り、28日しかないことを呪う毎日。それでも、無常にも三月はやってきました。先日、知人に借りた本では、三月に入るとジェットコースターに乗って坂をくだるような・・・と表現されていて、「うまいっ!」と思いました。ただ単に「忙しい」ということではなくて、浮き足立っているというか、目に見えないものに背中を強く押されているというか、もうなんていうか、ただただ落ち着かない。
花が咲き乱れ、木々たちも一斉に芽吹いて山が笑います。切り取りたいくらいの美しい瞬間がたくさんあって、やりたいことと持ち時間との追いかけっこがはじまっていくようです。この月替わりは、毎年こんなことをこぼしています。

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