結婚したら二宮に住もう!

vol.14「嵐の前の、春の日に」

vol.14「嵐の前の、春の日に」

 ポッカポカ陽気のこんな日に、白昼堂々(ていうか、コソコソ)窓のない密室でこれを書いています。壁に電話はありますが、外線とはつながりません。携帯は電源を切りました。店員も、ズカズカ部屋には入ってきません。ほぼドリンクバー代をチャランチャランと払うだけで、半日居られます。
 野生児クラモンがなぜそんな所に?とお思いでしょう。そうここは何を隠そう、カラオケBOXの一室なのですね。
 あれ、こんな天気のいい日に軽トラ出動してないけど、どうしたの?という、近くのおばさんの攻撃(失礼!)を逃れ、オイデオイデする吾妻山の山なみも視界から遮断し、家の中にある各種誘惑を断ち切るのに、この自発的(に限ります!)缶詰状態は時に大いなる効力を発揮します。
 紙と鉛筆とお菓子を鞄に詰め込み、今日こそは仕上げなければと思っている、お客様の植栽プランの資料を抱え、シェアオフィスに籠ります。あ、時々ですが、せっかくなのでマイクも握ります。
 
 いやあ、新型ウイルス怖いですね。本当はもっと、ほわわんとした内容をぼちぼちと書こうと思っていたのですが、世俗感の欠如甚だしいものになりそうで、やはり現実を直視することに致しました。
 私がここで書くまでもなく、物の供給・流通が滞り、もう既に各方面で問題が出はじめているし、ウイルスの身近な流行も、時間の問題。まさに非常事態ですね。嵐はもうそこまでやってきています。
はじめに書いておきますが、これはあくまでも買い占めを煽るものではなく、買い置きの話です。

 3.11直後にお米やらトイレットペーパーが買えなかったことを、時々思い出します。日常あまり買い置きの習慣がなく、冷蔵庫内は「すっきり見やすく!」をモットーにしている私は、あの時スーパーで呆然と立ち尽くしてしまいました。その反省もあって、数週間でも自宅にこもる生活を余儀なくされた時に、心穏やかに日々を送るために何が必要か、私なりに考えてみました。そう、まずは、トイレットペーパー!いや、いや、ボケている場合ではなく、穀物ですね。少しではありますが、お米とビール(麦!)を買い置きました。精神的にかなり落ち着きます。で、次はというと、副菜。野菜を自給しているものの余裕の笑みが「ふふふ」とこぼれます。昨年は、いろいろ言い訳もありますが失敗して思うような収穫が得られなかった上に、イノシシの被害が重なり、とても自慢できる状態ではありませんが、それでも何週間分の野菜は十分賄えます。自家製保存食(冷凍、乾物、ジャム等)を合わせれば、それなりに豊かな暮らしを続けられます。おまけに山へ行けば山菜がある。野に行けば野草もある。(厳密には、自宅から出歩いてしまいますが、話の勢いです。ご容赦ください。)
 だからといって、「来るなら来い!コロナウイルス!」という気持ちには決してなりませんが、動揺しないだけの強さにはなる。少しでも多くの人が、その強さを持っていれば、社会的パニックは減らせると思うんですよね。この先の嵐の大きさは、私には予想できませんが、笑いを織り交ぜながらこの程度の話が続けられる未来が続くことを祈るばかりです。
 
そうそう、買い置きをしなければいけないものを忘れていました。チョコレート!これは畑では作れませんし、欠乏すると、精神的に危険な状態になります。う~ん、そう考えると、コーヒー、お前もか。
たいへん、たいへん、買っとかなくちゃ、です。
(2020-2-17)

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