vol.24「ハカラメのススメ」
vol.24「ハカラメのススメ」
このタイトルが浮かんだのは、去年の暮れあたりでしょうか?「うん、うん、これ良いわ~。さくさくっと書いちゃお~。」そう口走ってから早半年。
1~2時間集中して思いの丈を吐き出してしまえば楽になるのに。これが、どうしてもできない。
予約なしに飛び込んだ歯科医院の受付で「お待ちになりますが、宜しいでしょうか?」と言われた経験、おありでしょうか?後からきた予約患者さんが次から次へと呼ばれて治療を済ませて帰っていく姿を横目に見ながら、ひたすら自分の順番を待つ状況。頭ではわかっているのだけれど、心がイジケテいく。そんな状態を自分の中にあるハカラメネタに強いて参りました。
ハカラメに取り掛かる。別の急用がやってきてそれを片付ける。ハカラメに向かう。また別の・・。これを繰り返しているうちに、ツルに巻き付かれて死にそうになっている木々のように胸が苦しくなってきました。この地獄から解放されたい一心で、今日はもう腹をくくります。
ハカラメという植物をご存じでしょうか?葉っぱから芽を出して子孫を増やしていくからハカラメ。別名マザーリーフ、セイロンベンケイソウと言うそうです。強靭で繁殖力が強い植物なので、気軽にオススメして良いものかは迷うところですが、自生しない(できない)地域の方々限定でオススメいたします。
今回は、正しくいうと「ハカラメの花のススメ」ですね。何を隠そう、花が面白い!
蕾らしきものから、花が咲いて、種らしきものができるまで、まったく予想もしない変化を繰り返していくんですね。情報びたしの我々は、沢山の知識と引き換えに、発見や驚きを失くしてしまっているから、日々刻々と想定外の変態を続けるこの植物に、沢山の刺激をもらいました。鈴なりに首を垂れる花を見ながら、こちらこそ頭の下がる思いです。咲き始めてから6か月以上経つ今現在も、半分ドライフラワー化しながら楽しませ続けてくれています。
仕事柄植物と関わることの多い私が「おお~、こうくるかぁ~!」と驚嘆する花。本当は花の写真を添えるのも、ネタバレ映画のようで気が重いのですが、ちらっとだけお見せしておきますね。花を咲かせるためには鉢で育てて、冬季は室内管理となります。これ以上はあまり下調べなどせず、期待も捨てて、失敗を楽しみながら、発見や驚きを楽しんでいただけたら本望です。
ほぼほぼ書きなぐり終えて、一息つくと、あら不思議、頭が軽くなり心がすっきりしてまいりました。
今回のどろんこライフは「頭の中に浮かんだことは、きちんと生み育ててあげることが大事!」というお話でした。「ハカラメの花のススメ」はオマケとして書かせていただきましたー。
(2022-6-9)
ハカラメの花